社会医療法人財団 池友会 福岡和白PET画像診断クリニック

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2021.10.20 お知らせ

新型コロナウイルス・インフルエンザ等、ワクチン接種後のPET-CT検査につきまして(更新)

新型コロナウイルスワクチン接種後のPET-CT検査では、接種の影響で腋窩(わきのした)付近のリンパ節に薬剤が集積することが
多く見られます。
一部の腫瘍関係の学会から、「可能であれば接種後4~6週間空けてからの検査を」との推奨が出されています。

ただし、すべての方の検査に大きな影響を与えるというものでは無く、必ず期間を空けて検査をする必要があるというものではありません。
具体的には乳がん、悪性リンパ腫の病期診断や再発診断(リンパ節病変があるか、ないかの判断)にては影響を及ぼす可能性があります。

実際に多くの方の検査をワクチン接種後に行って参りましたが、ほとんどのケースでは特に精度に影響なく検査が施行できています。

検診目的の検査の場合、頻度はかなり低いですが偶然に乳がんや悪性リンパ腫を疑うような所見があった場合に、リンパ節の判断が難しくなるケースが生じる可能性はあります。


●保険診療の方(医療機関からの紹介で受診される方)
 基本的には早く検査を受診されて今後の方針を決定した方が良い場合が多いと思われます。期間を空けてしまうことによる不利益が
  生じることも考えられます。

 上記乳がんや悪性リンパ腫など一部疾患の方で、あまり急ぐ必要性が無い状況の方は期間を空けての検査が望ましい場合も
  あります。
個々のケースにより異なりますので、御不明な場合は主治医と御相談ください。

●自由診療の方(検診目的、腫瘍マーカーや線虫検査などの2次検診目的などで受診される方)
 特に検診目的の場合にワクチン接種後に期間を空けての実施を推奨するような指針などは出されていません。
 ワクチン接種に伴うリンパ節の集積が検査精度に影響を与える頻度はかなり低いですので、必ず接種後に期間を空けなければ
  ならないというものではありません。
 実際に期間を空けるように推奨しているPET検査施設は少ないようです。当院でも必ず期間を空けるようにという推奨は行いません。

  ただし上記のように稀ですが検査精度に影響が出る可能性は全く無いとは言えませんので、日程に余裕がある方でワクチン接種の影響が気になられるようであれば、ワクチン接種後6週間程度空けての検査をご検討ください。
 御不明な点は当クリニックまでお問い合わせください。

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インフルエンザワクチン等、その他のワクチン接種後のPET-CT検査につきましてはこれまでの経験上、診断精度に大きな影響を及ぼすということはまずありませんので、特に間隔を空けていただく必要性はありません。
(やはり腕の注射された部位と脇の下付近のリンパ節に多少のFDG集積が一定期間認められますが、コロナワクチンに比べますと集積も弱く短期間で改善します。乳がんや甲状腺がん・悪性リンパ腫の既往があるなどの特殊な場合を除いて悪性腫瘍との判断が難しくなることは通常ありません。ご心配な方はお問い合わせください。)

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